***第344回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「医薬品開発におけるモデリング&シミュレーション(M&S)の有用性」


開催趣旨:医薬品開発コストが急騰する中、その解消ツールの1つとして位置づけられたM&Sは、今や新しいパラダイムを築きつつある。そのひとつは、雑多な情報の統合であり、その結果は確率とともに視覚的に示すことが可能になった。次の開発ステージへのGo/No goが数値をもって決定できる。大きな進歩は病態のモデルによる記述(Drug Disease Model, DDM)に見ることができる。DDMにより種々の異なる物差しで示された情報は統合され、バイオマーカーの探索も容易になった。DDMは病態進行のメカニズムと薬物作用点の解明のツールとなり、新たな学際領域、System Pharmacologyが確立されようとしている。一方でin vitroおよびin silicoの情報や技術を用いた予測法も大きな進歩を遂げ、生理学的薬物動態モデリング(PBPK)は医薬品開発のルーチンワークとなっている。しかし、こうしたM&S技術の目覚ましい進歩があっても、未だにin vitro側からの予測技術と臨床側からのDDMが連結した、試験管から臨床までの効果・副作用の予測は実現していない。本シンポジウムでは、この両サイドから新技術のご講演をいただき、新パラダイム実現のヒントを探る。


日時 2013年12月10日(火)13:20-18:50
場所 東京大学山上会館大会議室
(東京都文京区本郷 7-3-1)
世話人 杉山雄一(理化学研究所)、千葉康司(横浜薬科大学)

プログラム

1.13:20~13:30
はじめに  
杉山雄一(理化学研究所)

2.13:30~14:20
「取り込み、代謝、排泄過程を考慮した複雑な薬物間相互作用の予測:PBPKモデルの有用性」
杉山雄一(理化学研究所)

3.14:20~14:50
「臨床試験における薬物代謝酵素、トランスポーターの遺伝子多型の影響を予測する: 臨床試験による確認を最少にできるか?」
前田和哉 (東京大学大学院薬学系研究科)

4.14:50~15:15
「小児における薬物動態をPBPKモデルで予測する:Adult から child への予測は可能か?」
米子真記(国立成育医療研究センター)、杉山雄一(理化学研究所)

<休憩>15:15~15:40

5.15:40~16:05
In vitroデータに基づく抗菌薬の薬効予測;PK/PDモデル解析 -薬効を適切に評価できる指標の論理的探索-」
北村嘉章(杏林製薬)

6.16:05~16:30
「生理学的薬物速度論モデルによるボセンタンの薬物動態解析 〜非線形薬物動態、自己代謝能誘導、薬物間相互作用〜」
佐藤正延(医薬品医療機器総合機構)

7.16:30~17:10
「臨床開発におけるモデリング&シミュレーション」
貝原徳紀(アステラス製薬)

<休憩>17:10~17:25

8.17:25~18:05
「前臨床の結果および探索的臨床試験の結果を基にして臨床試験の結果を予測する: 個人間変動を考慮した解析」
千葉康司(横浜薬科大学)

9.18:05~18:50
総合討論


講演会参加費
(種別) (料金)
法人会員 無料
一般 個人会員 無料
非会員(一般) \10,000
学生 学生会員 無料
非会員(学生) \1,000
参加申込み
終了しました。
お問い合わせ
◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
  
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