***第295回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「神経機能・病態における細胞シグナルとイオンチャネルの制御と役割」


開催趣旨:脳神経系の機能と構造は、多様な受容体・イオンチャネルと細胞シグナルが織り成す精緻な分子機構の上に成り立っている。この分子機構は遺伝規則に強く支配されているだけでなく、学習や記憶といった脳機能に対応すべく、十分な可塑性を内包している。また、その破綻は、様々な神経内科学的な疾患や精神疾患に結びつく。今回のシンポジウムでは、脳機能の理解に向けて、グルタミン酸受容体や電位依存性チャネルをはじめとするイオンチャネル群の機能、カルシウムやキナーゼ群が制御する細胞シグナル、及びそれらの異常の解明に携わっておられる、分子神経生物学分野の第一線の研究者に集まっていただき、分野の最新の知見を発表していただく。さらに、電気生理学的測定法や生化学的アッセイを駆使した実験に加え、計算科学的方法を用いたイオンチャネルや神経機能の評価等、多彩な研究アプローチも示していただく予定である。

日時:2009年4月3日(金)13:00−18:00

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩 4分)

世話人:森 泰生(京都大学)、澤田光平(エーザイ株式会社)

共催:学術振興会日本−カナダ二国間交流事業共同研究

プログラム

1.13:00-14:00
“Non-selective cation channel cascades contribute to neuron loss following stroke”
John MacDonald(Robarts Research Institute、University of Western Ontario)

2.14:00-14:45
「イオンチャネル型グルタミン酸受容体の新しい機能―孤児受容体δ2受容体から学ぶ」
柚崎 通介(慶應義塾大学医学部)

3.14:45-15:30
「グリア細胞に発現する内向き整流性K+チャネルKir4.1と薬物相互作用解析」
古谷 和春(大阪大学大学院医学系研究科)

休憩 15:30-15:45

4.15:45-16:30
「神経系イオンチャネルの生理と病態」
井本 敬二(自然科学研究機構 生理学研究所)

5.16:30-17:15
「チャネル病のモデル動物:電位依存性Na+チャネルNav1.1変異ラット」
真下知士(京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設)

6.17:15-18:00
「シナプスカルシウム流入に応答する神経転写制御機構」
尾藤晴彦(東京大学大学院医学系研究科)

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462