***第262回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「化学物質の安全性(In silicoによる生分解・代謝予測)」


開催趣旨:2007年のREACH(欧州化学物質規制)施行の折りには、EU欧州連合内で販売されるほぼ全ての化学物質について安全性や有害性の評価責任を、化学品製造事業者などの企業に全面的に負わせるというものになります。この中で定量的構造活性相関(QSAR)及び動物実験の代替試験法の導入が含まれており、化学品製造事業において、QSAR法の需要が高まってくるものと予想されます。加えて、従来の生物活性の有無を判断するだけでなく、生体内での代謝や環境への残留性を考慮した手法が待ち望まれます。今回は海外で化学物質のリスク・アセッスメントの場でご活躍されているブルガリア”Prof. As. Zlatarov”大学のOvanes Mekenyan教授から、教授らが開発された生分解性予測ソフトウェア”CATABOL”を中心に、様々な化合物のリスク解析へのアプローチについて講演を戴きます。また、製品評価技術機構の櫻谷氏から、化審法のデータによるCATABOLの評価に関して講演戴きます。化学物質の安全性についてますます厳しい規制の中、化学研究者が今後どのように新しい化学物質を作りだし、利用していくことの一つの参考になるものと確信しております。是非、ご参加下さい。

日時:2006年4月5日(水)13:30−17:00

場所:日本化学会 化学会館7Fホール 東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:沢田宗孝(富士通)、多田幸雄(大鵬薬品) )

プログラム

1.13:30-13:40 「はじめに」世話人

2.13:40-14:30
- CATABOL for predicting microbial degradation
- Base-line model for predicting bioaccumulation
Ovanes Mekenyan(University "Prof. ASSEN ZLATAROV" Bourgas(ブルガリア))

3.14:30-15:10
「化審法新規化学物質試験データを用いたCATABOLのBOD予測モデルの検証(仮)」
櫻谷 祐企(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)

4.15:10-15:25 休憩

5.15:25-16:30
- Simulating metabolic activation of chemicals in environment and
tissue/organs. Applications for predicting:
- PBT profile
- Mutagenicity
- Skin sensitization
- Receptor mediated endpoints
Ovanes Mekenyan(University "Prof. ASSEN ZLATAROV" Bourgas(ブルガリア))

6.16:30-17:00 総合討論

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462