***第252回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「Docking Mechanism 再考」


タンパク質の構造情報を用いた低分子のデザインにおいては、結合様式の推定はその後全ての作業の基礎となる重要なプロセスである。適切な結合様式が得られさえすれば、近年では結合自由エネルギーを計算し、活性を予測することも可能になってきている。結合様式を推定しながら化合物スクリーニングをするツールとして、現在様々なドッキングシミュレーション用のプログラムが存在し、これらはバーチャルスクリーニングによってアッセイの効率(確率)を上げる目的においては一定の成果をあげている。しかしながら100%に近い精度が求められる個々の分子設計の現場において必ず正しい結合様式を提示してくれるとはいえないのが現状であろう。実際共結晶をとってみたら予測が外れていたというケースも少なくない。 そこで、この古くからの問題について再考する講演会を二回に分けて実施する。今回はまず製薬企業からの講師にケーススタディと共に現状の問題点を指摘して頂き、次にそれらの解決策となる可能性がある新たな手法や考え方について、最先端の研究を行っておられる講師にご講演頂く。なお第二回は、主にsolution提供企業からこの問題に対する取り組みについて紹介して頂く予定になっている。

日時:2005年4月20日(水)13:10−17:30

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
             東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:高岡雄司(大正製薬(株))、谷村隆次(東レ(株))

協賛:
パトコア有限会社

プログラム

1.13:10-14:10
「SBDDにおけるシミュレーションと実験」
川上善之(エーザイ(株))

2.14:10-15:10
「タンパク質三次元構造と創薬をつなぐ新分子設計方法」
松崎 尹雄(三菱化学(株)・ゾイジーン(株))

<15:10-15:30休憩>

3.15:30-16:30
「タンパク質立体構造からの機能予測法」
木下 賢吾(東京大学医科学研究所)

4.16:30-17:30
「多数標的蛋白質を用いた蛋白質ー薬物相互作用パネルの情報解析」
福西 快文(産業総合技術研究所)

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462