*** 第215回CBI研究講演会 ***

「QSARおよびADME-Toxにおける分子情報を基盤としたこれからの創薬」

ポストゲノム時代の創薬においても、吸収、分布、代謝、排泄、毒性を考慮しながら望む活性を有する化合物を設計するためには、分子情報に基づいた構造活性相関解析を的確に実行する事が重要と考えている。今回、QSARと分子設計の分野において今後の活躍が期待される若手研究者に与えられる、2001年 Hansch 賞を受賞された Cruciani 教授(Perugia大学)が来日される機会を捕らえて上記のテーマで研究講演会を企画しました。
初めにDr. Cruciani に、構造からADMEを予測する VolSurf のデモを交えてalignment に依存しない新しい3D descriptor による構造とADMEの相関について話して頂きます。次に中馬先生に定量的構造活性相関と分子情報科学の関連性について実例を交えての概説および情報・計算科学・理論化学を取り入れた創薬プラットフォーム構築プロジェクトの紹介をして頂きます。最後に山内先生には決して起こしてはならない薬剤による催奇形成に関して、適切な情報を提供することを目的とした薬物催奇形成情報コミュニティ構築プロジェクトについて話して頂きます。


日時:
2002年2月15日(金)13:30-17:30
場所:
日本化学会 7階ホール
東京都千代田区神田駿河台1-5 (JRお茶の水駅下車、徒歩4分)
 
世話人:
勝山マリコ(住商エレクトロニクス株式会社)、多田幸雄(大鵬薬品株式会社)
演題:
1.  13:30-15:00
「Structure-ADME Relationships using molecular interaction fields」
Gabriele Cruciani (University of Perugia)
2.  15:15-16:15
「定量的構造活性相関と分子情報科学から新しい創薬プラットフォームの構築に向けて」
中馬 寛(徳島大学薬学部)
3.  16:15-17:15
「薬物催奇形性に関する双方向性成長型情報コミュニティの構築」
山内 あい子(徳島大学薬学研究科)
総合討論  17:15-17:30
講演会参加資格:
CBI学会個人会員、法人会員の方、非営利研究機関研究者の方はどなたでも参 加できますが、資料の量が多い場合は500円ないし1000円程度の資料代を頂く 場合もありますので念のためご用意下さい。法人会員以外の法人からの参加希 望者は一人3000円の参加費が必要です。出席を希望される方は事前に必ず事務 局に連絡して御参加ください。
連絡先:
CBI研究会事務局 セミナー受付
〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-3-16 イイダビル301号室
Tel:03-5491-5423
Fax:03-5491-5462
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